勤続15年は、30代後半〜40代前半で退職するケースが多く、キャリアの節目となる時期です。退職所得控除は「40万円×15年」で600万円となります。
退職金が600万円以下であれば全額非課税で受け取ることができます。退職金1,500万円の場合、退職所得は450万円(課税退職所得)となり、税金は約70万円。手取り率は約95%と、依然として高い水準を維持しています。
中堅社員の退職金は、企業規模によって大きな差があります。大企業では1,000万〜1,500万円程度、中小企業では300万〜600万円程度が一般的な水準です。いずれの場合も、勤続15年の退職所得控除600万円は大きなメリットとなります。
退職所得控除について詳しく見ると、勤続20年以下の場合は「40万円×勤続年数」という計算式が適用されます。この控除があることで、退職金に対する税負担は通常の給与所得と比べて格段に軽くなっています。退職所得はさらに1/2にしてから課税される「2分の1課税」の仕組みがあるため、実質的な税率は非常に低くなります。
勤続15年で退職する場合、iDeCo(個人型確定拠出年金)との受取タイミングの調整が特に重要になります。iDeCoの受取りと退職金の受取りを10年以上ずらすことで、それぞれの退職所得控除を独立して使うことができます。例えば、45歳で退職金を受け取り、60歳でiDeCoを受け取れば、それぞれ別々に控除を受けられる可能性があります。
退職金の一時金受取りと年金受取りの比較では、勤続15年の控除額600万円を最大限活用するため、退職金が600万円以下なら一時金での受取りが有利です。600万円を超える部分がある場合でも、2分の1課税のメリットがあるため、一般的には一時金が税制上有利なケースが多いです。