年収650万円は、給与所得者の上位約25%に位置する年収帯です。月々の手取りは約497.3万円で、大手企業の30代後半や、中小企業の管理職クラスに多い水準です。生活にゆとりが生まれ、資産形成にも本腰を入れられるフェーズです。
手取り率は約76.5%で、所得税率は10%〜20%の境界付近に位置します。課税所得が330万円を超える部分には20%の税率が適用されるため、この年収帯から累進課税の影響を実感し始めます。給与所得控除は174万円で、年収に対する控除率は約22%です。
子育て世帯の場合、保育料(世帯年収に応じて月2〜5万円)を含めた生活設計が重要になります。3歳以上の幼児教育・保育は無償化されていますが、0〜2歳児は所得に応じた保育料がかかります。この年収帯では月3〜4万円が目安です。子どもの習い事費用(月1〜3万円)も加味した家計管理が求められます。
住宅ローンは年収の6倍(約3,900万円)まで借入可能で、都市部でもファミリータイプのマンションが視野に入ります。住宅ローン控除を最大限活用しながら、繰上返済のタイミングを見極めることがポイントです。
資産運用では、つみたてNISA(年120万円)とiDeCo(年27.6万円)の非課税枠をフル活用することが基本です。iDeCoの節税効果は年間約6万円に上ります。ふるさと納税の上限目安は約9.2万円と大きくなり、返礼品の選択肢が広がります。車の維持費(月3〜5万円)がある場合でも、月5〜8万円を貯蓄・投資に回すことが可能です。生命保険料控除(最大12万円)と地震保険料控除(最大5万円)の年末調整も確実に行いましょう。