年金月額25万円(年額300万円)は、公的年金としてはかなりの高水準です。大手企業の管理職・役員経験者や、高給与で長年厚生年金に加入していた方に多い年金額です。毎月の手取りは約211,236円で、年金だけで充実した老後生活を営むことが可能です。

公的年金等控除110万円を差し引いた雑所得は190万円となり、基礎控除48万円を適用しても相応の課税所得が残ります。所得税率5%の範囲内ですが、住民税10%と合わせた税負担は無視できない金額になります。社会保険料(国民健康保険料・介護保険料)も所得に応じて高くなるため、手取り率は年金額が低い方と比べて下がります。

月額約211,236円の手取りがあれば、年1〜2回の国内旅行(予算10〜20万円)を楽しみつつ、趣味や交際にもゆとりを持てます。孫への教育資金援助や、暦年贈与(年110万円まで非課税)による資産移転も計画的に進められる年金水準です。

節税対策として、(1)確定申告での各種控除の活用(医療費控除、生命保険料控除、地震保険料控除)、(2)ふるさと納税の活用(課税所得に応じた上限額を計算して最適化)、(3)配偶者控除の適用確認を毎年行いましょう。配偶者控除(所得税38万円・住民税33万円)の有無で手取りが数万円変わります。

この所得水準では住民税非課税世帯のメリット(各種給付金、高額療養費の低い上限額など)を受けられないため、実質的な手取りへの影響は数字以上に感じることがあります。NISA口座での資産運用を活用し、配当・譲渡益の非課税メリットも積極的に享受しましょう。年金以外に不動産収入や配当収入がある場合は、合算した所得で税率が上がる可能性があるため、税理士への相談もおすすめします。