年金月額10万円(年額120万円)は、国民年金の満額(約6.8万円/月)に厚生年金の少額上乗せがある水準です。自営業から会社員に転職した方や、パート勤務で短期間だけ厚生年金に加入していた方に多い年金額です。毎月の手取りは約91,450円となります。
この年金額では、公的年金等控除110万円を差し引いた雑所得は10万円となり、基礎控除(2026年改正: 所得132万以下で95万円)の範囲内に十分収まるため、所得税・住民税ともに非課税です。税金がかからない点は家計にとって大きなメリットです。
月額10万円の手取りで生活を成り立たせるには、住居費の確保が最重要課題です。持ち家でローン完済済みなら固定資産税と修繕費のみで済みますが、賃貸の場合は公営住宅や高齢者向け住宅の活用を検討しましょう。食費は月3万円以内を目標に自炊中心の生活を心がけ、光熱費は月1万円台に抑えたいところです。通信費はシニア向け格安プラン(月1,000〜2,000円)への切り替えが効果的です。
老後の収入を補う手段として、シルバー人材センター(月2〜5万円の収入)やクラウドソーシングでの軽作業が現実的です。また、繰り下げ受給を選択していれば月額を増やすことができます。1年繰り下げで8.4%増額(月額約10.8万円)、5年繰り下げで42%増額(月額約14.2万円)となります。年金生活者支援給付金の受給資格も確認しておきましょう。
住民税非課税世帯に該当するため、高額療養費の自己負担上限の引き下げ、介護保険料の軽減、NHK受信料の免除(条件あり)など、さまざまな支援制度を活用できます。自治体の福祉サービス窓口で利用可能な制度を一度確認することをおすすめします。