年収1000万円は、大手企業の部長以上、役員クラス、医師・弁護士・外資系企業のシニアポジションに多い年収帯です。社会保険料の年額は約148万円(40歳未満)で、月額換算すると約105,601円に達します。

標準報酬月額は83万円(第40等級)です。厚生年金保険料は標準報酬月額65万円の上限に達しているため、これ以上年収が上がっても年金保険料は一切増えません。一方、健康保険料は引き続き増加し、社会保険料全体に占める健康保険料の割合が高くなります。

この年収帯では、社会保険料の「逆進性」が顕在化します。年収に対する社会保険料率は約14.8%で、年収400万円台の方(約14%台)より低くなります。これは厚生年金の上限効果と、雇用保険料率の低さが要因です。将来の年金額も、年収1000万円と年収780万円の方では大きな差がありません。この構造を理解した上で、iDeCo・NISAなどの税制優遇制度をフル活用し、自助努力による資産形成を進めることが重要です。法人化(マイクロ法人)による報酬最適化も選択肢に入ります。