月額生活費30万円は、平均的な老後の生活費を上回り、「ゆとりある老後」の入口とも言える水準です。生命保険文化センターの調査による「ゆとりある老後の生活費」月36万円には届きませんが、趣味や旅行を楽しみながら生活できる金額です。
この生活費水準では、食費月8万円(週1〜2回の外食を含む)、住居費月2万円(持ち家の維持費)、光熱費月2.5万円、交通・通信費月3.5万円、保健医療費月2万円、教養娯楽費月4万円(趣味・習い事を含む)、交際費月3万円、年1〜2回の国内旅行費用を月按分で約2万円、その他月3万円といった内訳が考えられます。
年金月額15万円の場合、月15万円という大きなギャップが発生します。年間180万円、25年間で4,500万円の貯蓄が必要となり、退職金と合わせてもかなりの準備が求められます。夫婦で厚生年金を受給し合計月22万円の場合でも、月8万円のギャップが生じ、25年間で2,400万円が必要です。
この水準のギャップを埋めるには、30代からの計画的な資産形成が不可欠です。月5万円を年利3%で30歳から35年間運用すれば約3,700万円。さらに退職金と合わせて十分なカバーが可能です。ただし、50歳から始める場合は月額積立を大幅に増やす必要があるため、早期スタートが鍵となります。