所得税の計算方法【2026年最新】年収別の税額早見表

最終更新: 2026年3月15日

💡 30秒でわかるポイント

  • 所得税の計算:年収−給与所得控除−所得控除=課税所得→税率表で税額算出
  • 課税所得195万円以下は税率5%、330万円以下は10%、695万円以下は20%
  • 年収400万円の所得税は約8.6万円、年収600万円は約20万円、年収800万円は約47万円
  • 復興特別所得税(所得税額×2.1%)が2037年まで上乗せされる
年収500万円(独身)の所得税
約14万円
月額 約11,700円 | 実効税率 約2.8%

所得税は給与から自動的に天引きされるため、「自分がいくら所得税を払っているか」を意識していない方も多いのではないでしょうか。この記事では、所得税の計算方法を5つのステップでわかりやすく解説し、年収別の所得税額早見表、2026年の基礎控除引き上げの影響、所得税を安くする7つの方法まで網羅します。

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1. 所得税の計算5ステップ

所得税は、年収からいくつかの控除を差し引いた「課税所得」に税率を適用して計算します。以下の5ステップで計算の流れを確認しましょう。

STEP 1: 年収を確認する

源泉徴収票の「支払金額」欄に記載された金額が年収(額面)です。交通費(月15万円以下の非課税分)は含まれません。

STEP 2: 給与所得控除を差し引く

給与所得控除は、会社員の必要経費に相当する自動的な控除です。年収に応じて以下の金額が差し引かれます。

年収給与所得控除額
190万円以下65万円(最低額、2026年改正)
190万円超〜360万円年収 × 30% + 8万円
360万円超〜660万円年収 × 20% + 44万円
660万円超〜850万円年収 × 10% + 110万円
850万円超195万円(上限)

STEP 3: 所得控除を差し引く

基礎控除・社会保険料控除・配偶者控除などを差し引き、「課税所得」を算出します。主な所得控除は以下の通りです。

STEP 4: 税率を適用する

課税所得に累進課税の税率を適用します。さらに復興特別所得税(税額の2.1%)が加算されます。

STEP 5: 所得税額が確定

上記の計算結果が所得税額です。毎月の給与からは概算で源泉徴収され、年末調整(または確定申告)で精算されます。

年収500万円の計算例
年収500万円 → 給与所得控除144万円を差し引き → 給与所得356万円 → 基礎控除48万円+社会保険料控除73.5万円を差し引き → 課税所得約234万円 → 税率10%、控除額97,500円を適用 → 所得税約13.7万円(復興税込み)

2. 年収別の所得税額 早見表

独身・40歳未満・扶養なしの場合の年収別所得税額です。復興特別所得税(2.1%)を含んでいます。

年収給与所得控除課税所得所得税額実効税率
200万円68万円7万円約3,600円0.2%
250万円83万円46万円約23,400円0.9%
300万円98万円81万円約41,300円1.4%
350万円113万円116万円約59,200円1.7%
400万円124万円155万円約79,100円2.0%
450万円134万円194万円約99,100円2.2%
500万円144万円234万円約137,200円2.7%
550万円154万円274万円約178,100円3.2%
600万円164万円314万円約219,000円3.7%
700万円180万円399万円約312,500円4.5%
800万円190万円489万円約492,600円6.2%
900万円195万円584万円約683,300円7.6%
1,000万円195万円684万円約883,600円8.8%
1,200万円195万円884万円約1,343,400円11.2%
1,500万円195万円1,134万円約2,169,900円14.5%
2,000万円195万円1,634万円約3,821,100円19.1%

年収が上がるにつれて実効税率が上昇していきます。年収500万円では約2.7%ですが、年収1,000万円では約8.8%、年収2,000万円では約19.1%に達します。これは累進課税により、所得が高いほど高い税率が適用されるためです。

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3. 累進課税の税率表(速算表)

所得税は超過累進税率方式です。課税所得の全額に同じ税率がかかるのではなく、各区分を超えた部分のみに高い税率が適用されます。

課税所得税率控除額計算式
195万円以下5%0円課税所得 × 5%
195万円超〜330万円10%97,500円課税所得 × 10% - 97,500
330万円超〜695万円20%427,500円課税所得 × 20% - 427,500
695万円超〜900万円23%636,000円課税所得 × 23% - 636,000
900万円超〜1,800万円33%1,536,000円課税所得 × 33% - 1,536,000
1,800万円超〜4,000万円40%2,796,000円課税所得 × 40% - 2,796,000
4,000万円超45%4,796,000円課税所得 × 45% - 4,796,000
「超過」累進課税の仕組み
例えば課税所得が300万円の場合、全額に10%がかかるわけではありません。195万円までの部分に5%(=97,500円)、195万円超〜300万円の105万円に10%(=105,000円)が適用され、合計202,500円です。速算表を使えば「300万円 × 10% - 97,500円 = 202,500円」と簡単に計算できます。

4. 2026年の基礎控除引き上げの影響

2026年税制改正

基礎控除の引き上げ:合計所得132万円以下の場合、48万円 → 95万円(+47万円)

給与所得控除の最低額引き上げ:55万円 → 65万円(+10万円)

所得税の非課税ライン:年収103万円 → 年収160万円に引き上げ

この改正の影響が大きいのは、年収200万円前後の方です。年収300万円以上の場合、合計所得が132万円を超えるため基礎控除は従来通り48万円のままで、所得税額はほとんど変わりません。

年収改正前の所得税改正後の所得税減税額
150万円約23,000円0円-23,000円
200万円約27,000円約3,600円-23,400円
300万円約54,000円約41,300円-12,700円
500万円約140,000円約137,200円-2,800円
700万円約315,000円約312,500円-2,500円
1,000万円約886,000円約883,600円-2,400円

5. 所得税を安くする7つの方法

所得税を合法的に安くするには、所得控除を増やす税額控除を活用する方法があります。会社員でもすぐに実践できるものを紹介します。

1. ふるさと納税
実質負担2,000円で返礼品

寄附金控除として所得控除+住民税の税額控除。ワンストップ特例なら確定申告不要。年収500万円で約6.1万円が限度額。

2. iDeCo(個人型確定拠出年金)
掛金が全額所得控除

会社員(企業年金なし)は月23,000円まで。年収500万円なら年間約5.5万円の節税。60歳まで引き出し不可。

3. 医療費控除
年間10万円超で控除

年間の医療費が10万円を超えた部分が所得控除。確定申告が必要。セルフメディケーション税制(12,000円超)も選択可。

4. 生命保険料控除
最大12万円の所得控除

一般生命保険・介護医療保険・個人年金保険の3区分で各最大4万円。年末調整で申告可能。

5. 住宅ローン控除
年末残高の0.7%を税額控除

最大13年間、所得税から直接控除。所得控除ではなく税額控除のため効果が大きい。初年度は確定申告が必要。

6. 配偶者控除・扶養控除
最大38〜63万円の所得控除

配偶者の年収103万円以下で配偶者控除38万円。16歳以上の扶養親族1人につき38万円(特定扶養63万円)。

7. 企業型DC・マッチング拠出
拠出額が全額所得控除

企業型確定拠出年金のマッチング拠出は全額所得控除。会社の制度があれば活用必須。

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6. 所得税かんたん計算フォーム

年収を入力するだけで、所得税額の概算を即座に計算できます。

所得税 簡易計算
所得税額(年額)
約137,200円
実効税率
約2.7%
給与所得控除
144万円
課税所得
234万円
適用税率
10%

よくある質問(FAQ)

所得税はいくらから発生しますか?
2026年改正後、給与収入のみの場合は年収160万円以下なら所得税は0円です(合計所得132万円以下で基礎控除95万円が適用される場合)。年収132万円超で基礎控除48万円の場合は、年収103万円超から所得税が発生します。
所得税と住民税の違いは何ですか?
所得税は国に納める国税で累進課税(5〜45%)。住民税は地方税で一律10%+均等割約5,000円です。所得税は年末調整で精算、住民税は翌年6月から徴収されます。
年収500万円の所得税はいくらですか?
独身・扶養なしの場合、約13.7万円(復興特別所得税含む)です。月額約11,400円が源泉徴収されています。
確定申告をすると所得税は還付されますか?
医療費控除、ふるさと納税(ワンストップ特例を使わない場合)、住宅ローン控除(初年度)、年の途中で退職した場合などは、確定申告により所得税が還付される可能性があります。
累進課税とはどういう仕組みですか?
所得が多いほど高い税率が適用される仕組みです。日本は7段階の超過累進税率(5%〜45%)を採用しており、各区分を超えた部分のみに高い税率がかかります。全所得に最高税率がかかるわけではありません。
復興特別所得税とは何ですか?
東日本大震災の復興財源として、2013年から2037年まで所得税額の2.1%が追加で課税されます。例えば所得税が10万円なら、復興税は2,100円です。

計算根拠・参照データ

※ 概算値です。正確な金額は税務署や専門家にご確認ください。

免責事項

本記事の計算結果は概算・目安です。個別の控除事情により実際の税額は異なります。税制は変更される可能性があります。

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