私立大コースは、幼稚園から高校まで全て公立、大学だけ私立文系に進学するパターンです。日本の大学進学者の約8割が私立大学に進学している現実を反映した、最も標準的な進路パターンと言えます。
このコースでは、義務教育期間と高校まで公立で費用を抑え、大学進学時に私立文系の充実したカリキュラムを選択します。年間費用の目安は、公立幼稚園が約16万円、公立小学校が約35万円、公立中学校が約54万円、公立高校が約51万円、私立文系大学が約93万円(入学金含む初年度は約118万円)です。
高校まで公立のため、幼児教育無償化と高校無償化の恩恵をフルに受けられ、実質的な教育費はかなり軽減されます。一方で、大学4年間の費用が総額の約3〜4割を占めるため、大学進学に向けた資金準備が重要です。
私立文系大学の4年間の費用は約400万円で、入学金(約25万円)、授業料(年間約80万円)、施設費・教材費などが含まれます。一人暮らしの場合はさらに月10万円以上の生活費が必要で、4年間で約480万円の上乗せとなります。
教育費の準備戦略としては、高校卒業までの期間を「貯蓄期」と位置づけ、児童手当を全額貯蓄しつつ月2〜3万円の積立を行うのが現実的です。18歳時点で300〜400万円を確保できれば、大学費用の大部分をカバーできます。残りは教育ローンや奨学金で補い、子どもが就職後に返済する計画も選択肢です。
日本学生支援機構の第二種奨学金(有利子)は月3〜12万円を借りることができ、利率も比較的低い(年0.5〜1.5%程度)ため、計画的に利用すれば家計への負担を分散できます。2025年度からの大学無償化の拡充(年収600万円未満の多子世帯対象)も確認しておきましょう。